◇ 日程 2010年8月12日(木)〜16日(月)
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山行形態 室堂から雄山をへて真砂沢ロッジ、真砂沢ロッジ〜八ツ峰〜剱岳〜剣山荘への小屋泊登山
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交通機関 マイカー
◇ 集合 山の会事務所 19:15
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参加者 TF(CL)、TY(会計)、NU(記録)
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アプローチ
《行き》8/12
事務所‐‐‐防府東IC‐‐‐小谷SA‐‐‐竜野西SA‐‐‐多賀SA‐‐‐何条
19:30 19:40 21:20 23:03 1:25 2:48
ケーブル バス
‐‐‐米原JCT‐‐立山IC‐‐‐立山====美女平====室堂
4:30 5:12^6:10 6:17^6:30 7:20
《帰り》8/15 バス ケーブル
雷鳥荘・・・・室堂===美女平====立山‐‐‐立山IC‐‐女形谷PA
6:40 7:10 8:00^8:10 8:17^8:50
10:43
‐‐‐大津SA‐‐‐‐竜野西SA‐‐‐篠坂PA‐‐‐奥屋PA‐‐‐市役所
12:50 14:55 16:15 17:32 19:30
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コース
8/13 室堂・・・一ノ越・・・雄山・・・富士ノ折立・・・・別山・・・真砂沢ロッジ(泊)
7:40 8:40 9:35 10:40 12:05 15:30
(8/14 八ッ峰上半部〜剱岳は雨天の為中止にして日程1日繰上げ)
8/14 真砂沢ロッジ・・・剱沢小屋・・・剱御前小屋・・・雷鳥荘(泊)
7:00 9:17^9:27 10:23^10:40 12:04
◇ 個人装備 長袖シャツ(ウール) Tシャツ ズボン(ウール,化繊) 着替え ソックス(予備) 帽子 セーター(薄手)
登山靴 ザック(カバー) スタッフバッグ ビニール袋 カッパ 傘 ヘッドランプ(予備電池,球)
洗面用具 ベルトポーチ 水筒 地図 コンパス カメラ ハーネス ヘルメット
シュリンゲ(長短各1) 8環 カラビナ(2) 軽アイゼン(6本爪以上)
クライミングシューズ
保険証写し 行動食(3食)
◇ 共同装備 ザイル1本、救急薬
◇ 宿泊 真砂沢ロッジ пF090-5686-0100 剣山荘 :090-8967-9116
雷鳥荘 пF076-465-5777
◇ 報告 8月12日(木)〜13日(金)曇り後晴れ
12日(木)19:30山の会事務所を定刻に出発し、山陽道〜名神〜北陸自動車道と3人で交代しながら運転、翌13日(金)4:30富山県
立山ICのゲートを通過、立山街道を南下し富山地方鉄道立山線の終着駅でもある立山駅の常願寺川支流側の駐車場に車を止めた。早朝の爽やかな空気が眠気を覚ましてくれる。
身支度を整え立山ケーブルカー乗り場まで歩を進め、61便(6:10発)立山駅⇔室道往復チケットを手に、2階の食堂で軽く朝食を済ませる。食堂はやや閑散としていたが入山者は多く、前便に乗る乗客でフロアーは一杯だ。ほどなくして61便の改札が始まり、立山ケーブルカーに乗り込む、ケーブルカーにしては珍しく貨物車が連結されていて、大きいザック等の荷物はこの貨物車に運び込む。約7分で美女平(977m)、ここで立山高原バスに乗り換え、さらに50分で室堂(2450m)に到着。
室堂はガスで全く何も見えず、小雨交じりの為雨具を着る。一ノ越〜雄山9:38に到着するも全く何も見えない、雄山神社峰本社前で写真撮影のみとし足早に歩を進める。
10:00大汝山(3015m)、10:40富士ノ折立(2999m)から次第に視界が開け、左は広大な室堂平、みくりが池の青と残雪の白に植物の緑のモザイク模様が印象的、右眼下には優美なアーチダムの黒部ダムも望め、その後方には白馬・五龍・鹿島槍と名峰が連なり、思わず五竜〜鹿島槍班に思いを馳せた。視界が開けると、雄山〜別山に至るこの稜線は快適な天空散歩だ。
富士ノ折立を過ぎ緩やかな斜面を登る頃から、ときおり剱岳の先峰と独特なのこぎり型の八ッ峰下半部が見え隠れし、胸がときめく。12:05別山(2880m)到着、私は初めてだったので、ここ別山から見た剱岳(2999m)は威風堂々としていて本当に素晴らしい。それに、源治郎尾根の右に明日登るであろう八ッ峰、思わず身が引き締まる思いがした。
別山から剱御前小屋を経由してカラフルな剱沢キャンプ場を通り、右に剱沢小屋を見ようとするが、何と小屋がない・・・。剱澤野営管理所(山岳警備隊の剱澤派出所、診療所併設)を下降した所に新しい小屋があった。2006年の雪害で小屋を移転し建て替え2009年5月から営業開始とのこと。小屋裏のものすごい石組みにスタッフの熱い想いを感じ、真新しい剱沢小屋で缶ビールを買う。迫力の剱岳をバックにモニュメントと並んで記念撮影、ここから眺める剱岳もまた格別、つくづくいい場所に建替えたと思う。
剱沢雪渓に下りてアイゼン(6本爪)を装着し、スプーンカットされた雪渓を暫く快適に下降すると、左に平蔵谷と出合いに大岩があり、その先の茂みに源治郎尾根の取付きが確認出来た。さらに下降すると、左に長次郎谷ここを登っていくと5.6のコルだ、明日はこれを登っていくことになる。
雪渓の下りに飽きてきた頃ようやく真砂沢ロッジが見えてきた、15:30真砂沢ロッジ到着。小屋前にテント場、小屋からは展望も何もないが、湯を被る風呂もあり、心のこもった暖かい食事と暖かい寝床にスタッフの心遣いを感じた。しかし、狭い食堂兼談話室の屋根をたたく雨音が、次第に強くなっていくようで、明日の八ッ峰登攀が気にかかるが、疲れもあったのかぐっすりと朝まで寝た。
8月14日(土)雨
前日に朝食は弁当にしてもらっていたが、八ッ峰上半部〜剱岳は雨天の為中止、結局その弁当を早々と食べることになった。笹の葉にくるみ、たこ紐で結んである、3個のもちもちとした炊き込みご飯とソーセージ1本、その場で出された味噌汁も美味しかった。
真砂沢ロッジを7:00に発ち、昨日下ってきた剱沢雪渓をひたすら登っていった。余談だが、映画“剱岳点の記”に影響されて長次郎谷を詰めていく登山者もあるらしい。剱沢雪渓を登りきり雨を凌ぐべく剱沢小屋の狭い土間で小休憩し、剱御前小屋に到着した頃の風雨が一番激しかった。
小休憩後足早に雷鳥沢を下り、石畳を登り詰めて雷鳥荘に12時過ぎに到着。この天候でキャンセルが多いとのこと、明日の宿泊を今日に変更して、個室の220号が今日の宿。ホテル並の施設に食事と温泉、昨日の真砂沢ロッジと、ことさらに雲泥の差を感じた。
◇ 最後に
時間があり天候が良ければ、雷鳥沢から剱御前小屋に至るルートよりも、今回の一ノ越〜雄山〜富士ノ折立〜別山ルートの方が断然お勧めです。別山から見た剱岳は本当に素晴らしい、まさに威風堂々。尚、天候不良の為、日程を1日繰上げたことにより、剣山荘での宿泊が無くなり、土日の高速料金割引が有効になり、予定より随分会費が安くなったこと、途中予想された渋滞も多少は遭遇したものの(上りは時々ひどい渋滞でした)、思ったより順調に帰郷出来たことも書き留めておきたい。
また、当初は4人での山行となっていましたが、急に家庭の事情で参加出来なくなったNさん、いつの日か一緒にチャレンジしましょう。辺境の地で暖かい食事と暖かい寝床を提供していただいた山小屋のスタッフの皆さんと、同行のお二人には心から感謝。
◇ 夢ではなく
昨年の北岳バットレスに続き、剱岳八ッ峰も天候不良により断念することになりました、もし時間が許せば5・6のコルまで登り、6峰Cフェースをこの目で見てみたかった。
夢ではなく、次のチャンスがあれば、もう一度チャレンジしてみたいですね。
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