back
八ヶ岳連峰登山報告書
(防府山の会12月例会)                                           200718

○日程    

 20061229日(金)〜200712日(火)

○山行形態 

 赤岳鉱泉をベース(小屋泊まり)にして阿弥陀岳や赤岳の登山

○交通機関 

 マイカー

○参加者   

 T.F(L)K.M(会計)、N.U(記録)

○アプローチ  

 〈行き 12/29〜12/30

 山の会事務所------防府東IC------諏訪PA------諏訪南IC------美濃戸口
  21:10               21:20           6:10~7:30        7:52             8:10

 〈帰り 1/2

  諏訪------諏訪IC------防府東IC------山の会事務所
  8:40        9:10        18:00          18:30

○コース


 12/30  美濃戸口・・・・・・美濃戸山荘・・・・・・赤岳鉱泉・・・・・・中山展望台・・・・・・赤岳鉱泉()
        9:00        9:56^10:15       12:10        14:19^14:40        14:57

 12/31  赤岳鉱泉・・・・・・硫黄岳・・・・・・硫黄小屋・・・・・・横岳・・・・・・地蔵仏・・・・・・行者小屋
        7:30           9:00       9:40^10:20    10:55     12:08     13:00~14:57

 1/1   赤岳鉱泉・・・・・・行者小屋・・・・・・地蔵仏・・・・・・赤岳・・・・・・阿弥陀岳・・・・・・行者小屋
          7:00           7:45^7:50       9:08        10:12    11:30^11:35     12:25^13:00

          ・・・・・・美濃戸山荘・・・・・・美濃戸口=====KKR諏訪湖荘()

               14:21         15:30           16:30

○共同装備

ザイル(T.F)、コンロ(T.F)、ガスボンベ(T.F)、救急薬(N.U)、コッヘル(K.M)

○山行記録

 12月30日(土) 快晴
前夜21:10山の会の駐車場を定刻に出発・・・諏訪PAで仮眠を少し取った後、7:52諏訪南ICのゲートをくぐる。美濃戸口に8:10到着、美濃戸口の駐車場に車を止め、トイレや身支度をすませ登山計画書を提出する。9:00美濃戸口から林道に入る、広くて緩やかな林道はアイゼンは要らない。凛とした空気の中、3人の雪を踏む音のみがキュッキュッと辺りに響く。9:56美濃戸山荘到着、八ヶ岳の案内板の後方に阿弥陀岳方面が望めるのだが、あいにく今日は上部付近を隠している。小休憩の後、緩やかな登りをさらに歩く、堰堤広場を過ぎるといよいよ山道になり、赤岳鉱泉までは沢沿いの細い登りを歩く。11:44樹林帯の前方上空に巨大な岩の大同心が見えてくる。数日前に降った雪で、大同心〜横岳にかけての森林限界から上の稜線までが見事に真っ白、深いブルーを背景に純白の峰々がとても美しい。12:10赤岳鉱泉に到着、名物のアイスクライミングが目を引くが、まずはチェックインを済ませ、部屋(個室6号)にザックを降ろした。夕食までには時間があるので、(私が)一度行って見たかった中山展望台に、三人で行ってみることにした。14:19中山展望台、三脚に一眼レフをセットした先客が一人。ここからの景色がまた特別素晴らしかった。昨年登攀した赤岳の主稜尾根や、山頂から派生するいくつもの尾根が手に取るように見える。大同心〜横岳〜赤岳、抜けるような青空を背景に純白の衣裳をまとった花嫁のように眩く光輝いている・・・。

 12月31日(日)快晴
赤岳鉱泉を7:30に出発し、あえぎながら樹林帯を登ると9:00赤岩の頭。ここからオーレン小屋を経由して夏沢峠〜天狗尾根の予定だったが、トレースが無く時間がかかりそうなので、急遽、硫黄岳〜横岳〜地蔵仏〜行者小屋〜赤岳鉱泉のルートに変更。強風の中20分で硫黄岳(2760m)、山頂ではときおり吹く烈風が強烈で(いつもそうだ)急ぎ硫黄岳山荘へ。写真撮ろうとオーバー手袋を外すと、その後が大変、しばらくは指先がシビれて痛い。赤岳と阿弥陀岳の間、彼方には南アルプスの甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳それに北岳などの名峰が見える。また諏訪湖の右はるか彼方には懐かしい穂高連峰の大キレットの切れ込み、その右に槍ヶ岳の鋭峰までもが見える。硫黄岳山荘から約50分で横岳(2829m)、眼下には大同心と呼ばれる巨岩が見える。その基部に数人の登山者が見える。12:08地蔵仏到着、ここから樹林帯までの急峻な地蔵尾根の下りは、途中にクサリ場が何箇所かあり、足元に注意しながら慎重に降りる。急峻な場所を通過すれば行者小屋で美味しい生ビール(800円)が待っている。赤岳鉱泉の夕食後の年末恒例ビンゴ大会(500円/1枚)はMさんのみ参加、見事ザック獲得!
 1月1日(月)快晴
7:00赤岳鉱泉を発ち、行者小屋横から昨日下りに利用した地蔵尾根を登る、息をきらしながら9:08地蔵仏到着。5分歩いて赤岳展望荘で小休憩した後、急斜面を登れば赤岳(2899m)山頂10:12。今日も素晴らしい天気に恵まれ、何とも嬉しい限り。赤岳からの下りは慎重に、約30分で文三郎尾根との分岐、ここでMさんとは別れ、私とFさんで阿弥陀岳へと向かう。途中小さなピーク中岳を過ぎ中岳のコル到着。私はここでザックをデポしようとしたが、Fさんに同調してデポは止めた、が、後になって後悔することになる。コルから阿弥陀岳への登りは急傾斜で途中何度も休むはめになり、普段のトレーニング不足を痛感した。11:30阿弥陀岳(2805m)山頂、赤岳の威風堂々とした山容と、遠く優美な裾野を引く富士山を満喫したら急いで下山、コルまで戻り沢を40分下れば(ここはナダレの巣)文三郎尾根に出会う。行者小屋でMさんと再会し昼食(特性ラーメン800円)、13:00感動の八ヶ岳に別れを告げた。 
 
○総括

なにより天候に恵まれ全員無事に下山出来、また、いい時(降雪後)に来れた事など幸運も重なり素晴らしい山行となった。さらに、元旦の夜に宿泊した”リーズナブルな公共の宿”との前宣伝だったKKR諏訪湖荘、前触れと全く違い数々の料理やリンゴの浮かんだ風呂など超満足だった。KKR諏訪湖荘 TEL 0266-58-1259 (¥10,000)。なかなか予約が取れないらしいが、また泊まりたい。

○最後に

赤岳鉱泉から行者小屋へ行く登山道の途中から、僅かな時間で行ける中山展望台、ぜひ立ち寄っていただきたい。展望台から望める景観はとにかく圧巻!。稜線上は、ときおり猛烈な突風が吹くので、手袋等飛ばされないように。また今回私はホッカイロを持参したが、指先を温めるのに効果あり。             
                       
                         同行していただいたお二人に感謝!
back