八ヶ岳山行記録(防府山の会6月例会)         2017年6月21日

◇日  程 平成29年6月15日(木)~18日(日)

◇交通機関 レンタカー(トヨタALLION)

◇費  用 交通費〇〇〇〇円、赤岳展望荘9,000円、辰野館13,450円

◇参加者  M.I、K.M、N.I、N.U(記録)

◇アプローチ

 <行き>6月15日(木) N.I氏宅19時集合

防府東IC(19:10)-小谷SA(20:44^20:55)-竜野西SA(23:06^23:16)-多賀SA(1:45)

-恵那峡SA(3:32^3:42)-諏訪湖SA(4:58^5:40)-諏訪南IC(5:50)-美濃戸口(6:20着)

<帰り>6月18日(日)

渋・竜野館(8:05)-諏訪IC(9:00)-諏訪SA(9:10)-恵那峡SA(10:40^10:50)-多賀SA(12:00^12:40)-辰野西

SA(14:45^14:55)-小谷SA(16:40^16:50)-防府東IC(19:10)

◇コース Aコース(M.I、K.M、N.U)

      16日:美濃戸口…美濃戸山荘…行者小屋…阿弥陀岳…中岳…赤岳…赤岳展望荘(泊)

 17日:赤岳展望荘…横岳…硫黄岳…夏沢峠…東天狗…黒百合ヒュッテ…渋の湯-渋・辰野館(泊)

 Bコース(N.I)

 16日:Aコースと同様
      17日:赤岳展望荘…横岳…硫黄岳…赤岳鉱泉…美濃戸山荘…美濃戸口

…あっちこっち―渋の湯-渋・辰野館(泊)

◇装 備 保険証、登山のできる服装、雨具、傘、防寒具、着替え、帽子、救急薬品、

地図、コンパス、ヘッドライト、現金、登山靴、手袋、レスキューシートなど。

◇山行記録

6月16日(金) 快晴午後曇り

美濃戸口で準備運動をし、トイレを済ませ、6時44分登山開始。
この後行者小屋に着くまでに、Iリーダーから教わった小鳥(鳴き声も)は、
オオルリ・ミソサザイ・コガラ・シジュウカラ・ウグイス・ホトトギス・アオゲラ・メゾソムシクイ・その他多数。
同樹木は、コメツガ、シラビソ、エドマツ・トドマツ・カラマツ・その他。
同植物は、ホテイラン・ツクモグサ・コイワカガミ・ミヤマキンバイ・その他。10時15分行者小屋に到着、
素晴らしい天気と予定より早く到着したこともあり、予定には無かった阿弥陀岳に登ることにした。
軽食を摂り、途中までは文三郎尾根を、
中岳とのコルから、阿弥陀岳への登りがかなり急で、もろい岩場だがスリリングだった。
喘ぎながらも阿弥陀岳(2,805m)に12時07分に到着、素晴らしい大展望を満喫し、早々に下山開始。
中岳を越え、赤岳の登りにかかる頃から風が吹き始め、上着を着る。赤岳(2,899m)14時14分に到着。
ここでも大展望を満喫し写真を撮り、午後3時までには赤岳展望荘につきたい為に早々に下山。
14時56分赤岳展望荘到着、冷えた生ビールで乾杯。
この小屋は、北アルプスの山小屋のような洒落た造りではないが、バイキング形式の食事(17:15~)が美味く、
ごえもん風呂(シャワー付)もあり、部屋は8人用に4人、ゆったり出来るお勧めの山小屋だ。
夕食後、私はごえもん風呂で汗と疲れを流し、シャワーを浴び、いい気分で寝袋にくるまった。
本日の歩行時間約8時間。

 

6月17日(土) 快晴午後曇り

赤岳展望荘の朝食もバイキング、品数は多くないが、いつも以上に食べ、外に出れば、快晴無風だがかなり寒い。
眩しいばかりの大雲海の彼方から、まさに太陽が顔を出したばかりで神々しい。
右に向けば、昨日雲に隠れて顔を見せなかった富士山が、
その優美な裾野を左右に広げて、雲海の上にくっきりと浮かんでいて、とても印象的だ。
また、雪をまとった北アルプスから南アルプス他多くの名峰も、遠くながらはっきりと望まれる。
6時出発、最高にルンルン気分だが、横岳(2,825m)の通過までは、気の抜けない岩陵帯の連続。
途中、キバナシャクナゲ(ヤクシマシャクナゲに比べるとやや小ぶり)が所々に咲き乱れていた。
難所を無事に通過し、硫黄岳山荘で少休憩、冷えた缶ビール(350ml:500円)が、五臓六腑に行き渡り美味い。
笑顔と愛想のいい可愛い女性スタッフに、小屋付近の開花状況を聞き散策した。
その後の硫黄岳への登りが、ビールを飲んだせいか、こたえる。
8時30分硫黄岳山頂(2,742m)は多くの登山者、爆裂火口壁を覗き、
Iリーダーとはここで別れ、三人で夏沢峠へ向けて下る。
夏沢峠(9:53着)、思いもかけずシカに出会う。
行動食を摂り、東天狗方面に向かうはずが、オーレン小屋に向かって下山していた。
途中で気づき、夏沢峠に戻り、改めて、根石岳(2,603m)…東天狗(12:26着)…中山峠…黒百合ヒュッテ(13:40着)。
黒百合ヒュッテは若い登山者が多い、驚いたのは、天場のテント下に、何とパレットが敷いてあった。
小休憩の後、渋の湯方面に、ゴロ石の登山道を下山開始、
途中3か所の分岐はしっかり確認をし、予定よりだいぶ遅れて、16時35分渋の湯に到着。
Iリーダーが車を回して待っていてくれた。
今日の宿は、創業100年の秘湯「渋・辰野館」、相当古いが、料理に温泉がこれまた良い。
食事処の分厚い屋久杉テーブルに並べられた創作料理に舌鼓を打ち、よく飲んだが、後は覚えていない…。
本日の歩行時間約10時間。

6月18日(日) 曇り晴れ

「渋・竜野館」玄関前のりっぱな看板の前で記念撮影、8時5分出発。
県道191号線を少し下り、
途中、東山魁夷画伯の「緑響く」のモチーフで有名な「御射鹿池(みしゃかいけ)」に立ち寄った。
最近になって立派な駐車場まで出来ていて、ため池だが、そう言われると、趣のある池に見えるのが何とも…。
4人で交替しながら運転、順調に高速道路をひた走り、19時30分無事に帰郷した。
これ以上はないと思える程の、素晴らしい天候に恵まれ、また当初の予定にはなかった阿弥陀岳にも登頂、
南八ヶ岳から、北八ヶ岳の黒百合ヒュッテまで縦走した。
計画良し、チームワーク良し、さらに天候も良し、無事目的を達成し感動の3日間だった。
皆さんよく頑張りました、同行の方々には心から感謝を申し上げたい。

◇その他(私の反省も含めて)

・「渋・竜野館」信玄の薬湯は深さが90㎝もあるが、ぜひ入浴を、庭にクリンソウが咲いていた。

・「御射鹿池(みしゃかいけ)」が帰路途中にあり、趣が感じられる早朝がお勧め。

 ・人気のある赤岳頂上山荘よりも、バイキング・ごえもん風呂(シャワーあり)がある赤岳展望荘の方が断然お勧め、
 宿泊者の方はお茶・コーヒーが無料。

 ・I氏には、毎回動植物の名前をご教示いただくが、じきに忘れてしまうので何だか申し訳ない。
 渋・竜野館に、小鳥の剝製が多数展示されていて、必見の価値あり。

 ・美濃戸山荘前で、冷たく美味しい水が流れており、事前に購入する必要はない。

・目的のルートは決して人任せにせず、各自、方向所要時間等は事前に頭に入れておくこと。

・小休憩した時は、出発時に忘れ物等ないか一声かけると良い。

・赤岳の下りだったか、25名くらいの、全員真新しいヘルメットにハーネスを着用したグループに出会った、
 聞けばツアーとのこと。ガイドも大変だ。