常念岳〜蝶ヶ岳例会山行記録 (防府山の会9月例会)

◇日  程 平成28年9月28日(水)〜10月2日(日)
◇交通機関 マイカー
◇会  費 参加費○万円、蝶ヶ岳ヒュッテ2食付き9,500円、
      常念小屋2食付き9,800円、カンデラゲストハウス食事なし2,850円、など

◇集合場所 I氏宅 午後5時30分
◇参加者 4名(男性)
◇アプローチ

 <行き>9月28日(水)
       防府東IC(17:30)−小谷SA(19:08)−竜野西SA(21:10)−黒丸PA(23:23)−恵那峡SA(1:20)
       −梓川SA(3:10)−安曇野IC(3:55)−一ノ沢駐車場(4:53)

 <帰り>10月2日(日)
       宿−松本IC(7:20)−みどり湖PA(7:40)−恵那峡SA(9:17)−草津PA(11:17)
        −竜野西SA(13:07)−小谷SA(15:37)−防府東IC(17:25)
◇コース
      9月29日(木) 一ノ沢(7:00)−胸突八丁(10:10)−常念乗越(11:40) −常念小屋(12:00)

     10月30日(金) 常念小屋(7:10)−常念岳(8:38)−蝶ヶ岳ヒュッテ(14:00)
     10月 1日(土) 蝶ヶ岳ヒュッテ(7:00)−まめうち平(8:55)−三股駐車場(10:45)
             −一ノ沢駐車場(12:40)−カンデラゲストハウス(16:00)
◇個人装備

    保険証、登山のできる服装、雨具、傘、防寒具、着替え、帽子、救急薬品、
    行動食、地図、コンパス、ヘッドライト、現金、登山靴、手袋、レスキューシートなど。

◇山行報告
 9月29日(木) 雨
 昨夜、17:30防府東ICから入り、3:55安曇野ICを出る。暗い中ひたすらカーナビの指示に従って走り、4:53三股駐車場に到着(後でわかったが、ここは一ノ沢駐車場だった…)。身支度を整えて、舗装された山道を歩き、登山口到着が7時前。雨の中、ところどころ小川と化した登山道を暫く登るが、蝶ヶ岳の標識が全くない…どうもおかしい。地図でよくよく確認すると、どうやら一ノ沢登山道だ、相談の結果、このまま常念岳に登ることになった。(登山計画では、三股〜蝶ヶ岳〜常念岳〜前常念岳〜三股)。その後は、まるで沢登り状態、汗でずぶ濡れになりながら遡上すること3時間あまり、最後の「胸突八丁」では、さらにヨレヨレになって1時間、登山口から4時間半でようやく「常念乗越」到着。ガスであまり展望はないが、吹く風は爽やかで左手に常念岳への登り登山道が見える。正面の常念小屋到着が12時。まずは冷えたビールで乾杯、昼食後夕食までの時間が長がった為、酒が進む…。雨の為か登山者も少なく、夏山のような混雑さが全くない。
 9月30日(金) 快晴
 昨日の雨天とは打って変わって快晴だ、常念小屋食堂で朝食中にも心が逸るくらいに、食堂前のテラス後方、モルゲンロートに染まった、槍〜大キレット〜北穂高の峰々が美しく、感動的!常念小屋から蝶ヶ岳までは、山地図の標準歩行時間が5時間、今日はゆっくり歩いて天空の稜線散歩を堪能しよう。テント泊のIリーダーと合流し7:00常念小屋出発、少し息をきらせながら登ること1時間で常念岳(2,857m日本百名山)到着。360度の大展望、右から大天井岳(2,922m)、槍ヶ岳(3,180m)、中岳(3,084m)、南岳(3,032m)、大キレット、北穂高岳(3,106m)、奥穂高岳(3,190m)と、3,000m級の山々が圧倒的な大迫力で迫ってくる。1時間くらい歩いたら適時小休憩をするが、蝶槍手前の最低コルでアサギマダラの群が見られた。Iリーダーの説明によると、この小さな蝶が日本列島を縦断、さらに、南の沖縄や台湾まで延べ2200キロb以上を飛んでいき、翌年春、その逆のコースを日本に渡ってくるらしい。14:07蝶ヶ岳ヒュッテ到着、まずはヒュッテ入口前のベンチで、迫力ある穂高の峰々を眺めながら生ビールおでんセットで乾杯。その後Iリーダーのテント場へ移動しテント設営の補助、程なくやってきたテント泊の若い女性に集合写真撮影を依頼、聞くと、単独で中房温泉〜燕山荘〜大天井岳〜常念岳〜蝶ヶ岳とテント泊で縦走してきたそうだ(すごい!)。以前は、ヒュッテ手前の展望指示盤のある場所が、蝶ヶ岳山頂だったが、現在はヒュッテ南側数分歩いた所が、蝶ヶ岳山頂(2,677m)になっている。ここ蝶ヶ岳ヒュッテでも雨の為か登山者が少なく、夏山のような混雑さが全くない、快適だ。
 10月1日(土) 小雨、里は晴れ
 昨夜からの雨も今朝は小雨程度、テント泊のIリーダーは昨夜大変だったらしい。各自それぞれの身支度をして、7:00蝶ヶ岳ヒュッテを出発、三股駐車場までの標準時間が3時間10分。前日同ヒュッテから、下山口の三股から車を停めている一ノ沢まで運んでもらうタクシーを予約しておいた。そのタクシーは、途中の道路工事の関係から、12時30分三股に来てもらうから、ここでもゆっくりと下山出来る。途中にあった「ゴジラみたいな木」、歯の代わりに△石が入っていて、確かに似ている。適時休憩を挟みながら、10:23登山口に到着。さらに800m下って、10:45広い三股駐車場に到着した。途中の道路工事規制が解除されているとの情報から、予約していた安曇野観光タクシーに早めに来てもらうよう電話した。おかげで、予定より早く12:40一ノ沢駐車場に無事到着。その後、同タクシーの運転手さんのお勧めで、外来入浴可の「四季の里ほりでーゆー」で溜まった垢を流し、チェックインにまだ時間があったので、松本城を見学。1時間後今日の宿「カンデラゲストハウス」に向かう。宿帳に必要事項記入後、ニックネームを聞かれたが咄嗟に出るものでもない(事前に考えておくと安心)。また夕食は、ハウスオーナーである信州大学出の可愛い女性に紹介された、居酒屋「ゴロー」さんへ。ちなみに、食したものは、名物の馬刺し、ニシンの焼魚、名物の山賊焼き、イワナの刺身、シロイカ、丸干イカ、アミタケ、それに、ニラレバ炒め、野菜炒め、お茶漬け、手打ちソバなど、飲んだ酒は、信州の銘酒「真澄」辛口ゴールド、焼酎は「どまんなか」、そば焼酎など。個人的には、ニシンの焼魚と山賊焼きとお茶漬けが美味かった。安い宿ながらも国際交流に貢献、その分浮いたお金で、近くの居酒屋で地元のお酒や料理を頂くのも、これからの山行の新しい形として良いのでは。さらに、この後近くの女鳥羽川で花火大会も見物した。
 10月2日(日)晴れ〜時々雨
 7:20松本ICを入り、17:25防府西ICのゲートを通過、全員無事に帰郷した。


◇まとめ
 少しばかりの手違いはあったものの、常念岳〜蝶ヶ岳へ続く天空の縦走路は、どこからでも槍穂高連峰の峰々が圧倒的な大迫力で望めて、とにかく展望が素晴らしい。これが天国かと思うばかり。常念小屋食堂テラスから、モルゲンロートに染まる槍〜穂高の峰々もとても感動的だった。登山者から教えてもらったが、9月に入って(山が)晴れた日がたったの4日間、その最後の晴天が30日(金)、登りが雨、下山も雨、縦走の日のみが快晴とは、何と幸運、雨でも登ってきてほんとうに良かった。誰かの呟きに皆が共感「一人だと、間違いなく中止したよね〜」。また、1日に宿泊した「カンデラゲストハウス」さんも、国際色豊かでとても面白かったし、その夜の四柱神社境内でのラブコンサートや女鳥羽川の花火大会も良かった。今回のプランを立てていただいたIさん、往復の運転をしていただいたIさん及びMさんには心から感謝。また、いつも面白い話題を提供してもらった、大食漢のIさんにも同様に感謝を。
 最後に槍穂高連峰を登った方は勿論、これから登ろうとしている方にも、ぜひ、この素晴らしいルートを堪能していただきたい。危ない所は全くありませんが、天気の良い日に限ります。

◇その他  蝶ヶ岳ヒュッテ    TEL 090-1056-3455
      常念小屋       TEL 090-1430-3328
      カンデラゲストハウス  TEL 070-6993-3900 (松本市北深志1−4−5)
      居酒屋「ゴロー」   TEL 0263-36-3642 (松山市大手4丁目9-15)
      四季の郷「ほりでーゆー」TEL 0263-73-8500 入浴料530円